例会

1月新年互礼会 能登半島地震 発災の日の加賀屋 道下支配人

2025年1月15日(水)金沢駅前の金沢茶屋にて、新年互礼会を開催しました。

中宮理事長から新年の挨拶があり、株式会社加賀屋の道下範人支配人に2024年元日に発生した「能登半島地震 発災の日の加賀屋」についてお話をしていただきました。

能登半島地震が起こった、1月1日は年末年始を和倉温泉でゆっくり過ごすお客様で加賀屋、松乃碧、あえの風、虹と海と加賀屋グループの旅館は満席状態でした。

道下さんは加賀屋支配人として、発災後から様々な局面でお客様の安全と安心を最大限に考えながら従業員とともに未曾有の困難に立ち向うことになります。

発災後すぐに、お客様を旅館の外に誘導したのも束の間、大津波警報が出たため400人以上の加賀屋の宿泊客を近隣の小学校へ避難させます。

体が不自由なお客様は、従業員たちがおぶって高台の避難所へ向かいます。また避難所では浴衣姿で寒さに震えるお客様が大勢いらっしゃり、旅館から布団や毛布、おにぎりを人海戦術で避難所に送り届けました。

まんじりとしない夜をすごし、翌日には従業員と連携し道なき道をマイクロバスで金沢までお客様を無事送り届けました。

壮絶な地震後の瞬間のこと、どの様な被害状況であったのか、従業員への指示、お客様の誘導などあの日体験したことを生々しくお話していただきました。

数ヶ月前に行った避難訓練が大変役に立ったこと。日頃から準備していたこと。突然の災害に、マニュアル通りでは動けないことのほうが大きかったが、従業員が的確にみな行動したことなど危機管理を考える上で、非常に有益な生の声をお聞かせいただきました。

加賀屋をふくめ、和倉温泉の復興はまだ時間がかかりますが、すでにこれからのビジョンを見据えていらっしゃる言葉に非常に心強く、勇気づけられました。

1日も早い復興をお祈りしています。